『大学の卒業式』親の服装はどう選ぶ?基本マナーとNG例を解説

大学の卒業式は、子どもにとって大切な節目であり、親としてもふさわしい服装で出席したいものです。しかし、フォーマルな装いのマナーや選び方に悩む方も多いのではないでしょうか。
主役はあくまで子どもであるため、親の服装は「セミフォーマル」または「ビジネスフォーマル」が適しているとされています。派手すぎず、落ち着いた上品な装いを意識することが大切です。
本記事では、大学の卒業式にふさわしい親の服装について詳しく解説します。フォーマル度の基準や服装選びのポイント、避けるべきNG例、小物の選び方、寒さ対策まで幅広く紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 大学の卒業式に適した親の服装のフォーマル度やマナーについて
- スーツやワンピースの選び方と、それぞれの特徴
- 避けるべきNGな服装や色の選び方について
- バッグや靴、アクセサリーなどの小物選びや寒さ対策のポイント
大学の卒業式:親の服装はどう選ぶ?基本マナーとポイント
- フォーマル度はどこまで必要?スーツorワンピースの選び方
- 色の選び方:ブラック・ネイビーが無難?避けるべき色は?
- 40代・50代の親におすすめの卒業式コーデ
- 大学卒業式の親の服装で避けたいNG例と注意点
フォーマル度はどこまで必要?スーツorワンピースの選び方

大学の卒業式に出席する親の服装は、適度なフォーマル感が求められます。ただし、格式が高すぎる必要はなく、子どもより目立たない上品な装いが理想です。
「セミフォーマル」または「ビジネスフォーマル」
まず、フォーマル度の基準として、卒業式は「セミフォーマル」または「ビジネスフォーマル」に該当します。これは、小学校や中学校の卒業式よりは格式が低く、入学式や結婚式よりはややフォーマルな服装が求められるという位置づけです。そのため、会社の式典や公式な会議でも通用するような服装が適しています。
スーツorワンピース:好みや体型に合わせた選び方
スーツとワンピースのどちらを選ぶべきかについては、着る人の好みや体型に応じて決めると良いでしょう。スーツはきちんと感があり、ジャケットを羽織ることでかっちりとした印象を与えます。
パンツスーツであれば動きやすく、座った際にもシワになりにくいため、長時間の着席を伴う卒業式には適しています。
一方、ワンピースは柔らかく上品な印象を与え、女性らしいシルエットを演出できます。ただし、ワンピースだけではカジュアルに見える可能性があるため、ジャケットを合わせることでフォーマル感を保つのがポイントです。
シンプルなデザインが無難
また、式典の雰囲気を考慮し、過度な装飾や派手なデザインは避けるべきです。シンプルなデザインのスーツやワンピースであれば、どのような場面でも無難に対応できるため、卒業式後の写真撮影や会食の場でも安心して着用できます。
色の選び方:ブラック・ネイビーが無難?避けるべき色は?

卒業式の親の服装として一般的に選ばれるのは、ブラックやネイビーです。これらの色は落ち着いた印象を与え、格式ある式典の場にふさわしいカラーとされています。
フォーマル定番カラー:ブラックorネイビー
特にブラックはフォーマルの定番であり、どのような場面でも通用するため、迷った場合には無難な選択肢となります。一方、ネイビーは上品かつ知的な印象を与え、ブラックよりも柔らかい雰囲気を演出できるため、明るめの印象を求める場合におすすめです。
派手すぎる色やカジュアルなカラーに注意
避けるべき色としては、派手すぎる色やカジュアルな印象を与える色が挙げられます。例えば、赤やピンクなどの目立つ色、黄色やオレンジなどの明るすぎるカラーは卒業式の厳かな雰囲気にそぐわない可能性があります。
また、真っ白なスーツやワンピースは、入学式向きのカラーとされることが多いため、卒業式には不向きとされています。
グレーやベージュの選び方:落ち着いた色味を意識する
グレーやベージュは、ブラックやネイビーに比べて軽やかな印象になりますが、選び方によってはカジュアルに見えることもあります。濃いグレーや暗めのベージュであれば落ち着いた印象を保てますが、明るすぎるトーンのものは避けた方が無難です。
派手な柄や大きなデザイン
また、柄物の服装についても注意が必要です。派手な柄や大きなデザインの入ったスーツやワンピースは、格式を求められる場にそぐわない可能性があります。無地または控えめな織り柄のものを選ぶことで、上品な印象を損なわずに卒業式に適した装いを整えることができます。
40代・50代の親におすすめの卒業式コーデ

大学生の親の年齢層は一般的に40代〜50代が多く、卒業式に出席する際の服装選びも、この年代にふさわしい落ち着いたデザインやシルエットを意識することが大切です。
若々しさを意識しつつ、派手すぎず上品な装いを心がけることが大切です。フォーマルな場にふさわしい品格あるスタイルを選ぶことで、卒業式の雰囲気に自然に馴染みます。
適したスーツの選び方
まず、スーツの場合は、シンプルでシルエットが美しいデザインが適しています。40代であれば、ウエストラインが適度にシェイプされたジャケットや、スタイリッシュなパンツスーツが似合いやすいです。
一方、50代はより落ち着いた雰囲気を意識し、少しゆとりのあるデザインや、ストレートラインのスカートスーツが適しています。全体的に品格を重視し、長く着られる定番のデザインを選ぶのがポイントです。
シルエットと着こなしのポイント
ワンピースを選ぶ場合は、上品なシルエットのものを選ぶと良いでしょう。40代はミモレ丈やAラインのデザインがエレガントに見え、50代はIラインやストレートシルエットのものが落ち着いた印象を与えます。ただし、卒業式の場にふさわしくするために、ジャケットを羽織るのが基本です。
上品さを引き立てる生地選び
また、素材選びも重要です。光沢のある素材や派手なレース、透け感のある生地は卒業式には適さないため、ウールやツイード、しっかりとした織りのある生地を選ぶことで上品な雰囲気を演出できます。
全体のバランスを意識し、シンプルかつ上品なスタイルを心がけることで、40代・50代の親にふさわしい卒業式コーデを完成させることができます。
大学卒業式の親の服装で避けたいNG例と注意点
卒業式の親の服装で避けるべきNG例はいくつかあります。特に、式典の場にふさわしくない服装を選んでしまうと、周囲から浮いてしまう可能性があるため、慎重に選ぶことが大切です。
カジュアルすぎる生地はNG
まず、カジュアルすぎる服装は避けましょう。たとえば、デニム素材のジャケットやパンツ、ニット素材のワンピースなどは、卒業式の場には相応しくありません。たとえ落ち着いた色合いであっても、素材がカジュアルなものは避けるのが無難です。
派手なデザイン
また、過度に派手なデザインの服もNGです。ラメやスパンコールが入ったもの、フリルが多すぎるデザイン、大胆な柄物などは、卒業式の厳かな雰囲気にそぐわないため避けましょう。特に、動くたびにキラキラと光る素材は悪目立ちする可能性があるため、シンプルで控えめなデザインを選ぶことが大切です。
露出の多い服装
さらに、露出が多い服装も避けるべきです。袖なしのワンピースや、深いスリットの入ったスカートは、フォーマルな場には不適切です。ジャケットを羽織ることで、適度なフォーマル感を保つようにしましょう。
卒業式では、親もフォーマルな場にふさわしい服装を心がけることが大切です。シンプルで上品なデザインを選ぶことで、落ち着いた雰囲気を演出し、周囲との調和を保つことができます。
大学卒業式の親の服装について:合わせる小物・アクセサリー選び
- バッグや靴の選び方:フォーマル感と機能性を両立
- アクセサリー・コサージュで華やかさをプラスするコツ
- 季節に応じた寒さ対策:防寒しながら上品に見せる方法
- そもそも大学の卒業式に親は出席すべきか?
- 『大学卒業式の親の服装』基本マナーと選び方のポイント:まとめ
バッグや靴の選び方:フォーマル感と機能性を両立
大学の卒業式に出席する親の服装では、バッグや靴の選び方も重要なポイントになります。フォーマルな場にふさわしい品格を持ちながらも、長時間の移動や式典中の快適さを考慮し、機能性とのバランスを取ることが求められます。
バッグの選び方:シンプルでフォーマルなデザインが基本

まず、バッグについてですが、基本的には小ぶりでシンプルなデザインのものが適しています。色はブラック、ネイビー、グレーなどの落ち着いたカラーが望ましく、派手な装飾がついているものは避けた方が無難です。
卒業式では、証書や記念品などを受け取る場面もあるため、サブバッグを用意しておくと便利です。サブバッグは布製のカジュアルなものではなく、フォーマルな場に適したレザー調やシックなデザインのものを選ぶと、卒業式の雰囲気を壊さずに活用できます。
靴の選び方:歩きやすさとフォーマル感を両立

次に、靴の選び方についてですが、ヒールの高さは3〜5cm程度が理想的です。あまり高すぎるヒールは歩きにくく、長時間の移動が必要な場合には足に負担がかかってしまいます。
一方、フラットシューズではフォーマルな雰囲気が損なわれるため、ある程度のヒールがあるパンプスを選ぶのがベストです。また、素材はレザーやエナメルなどの光沢感のあるものがフォーマルな印象を与えますが、過度な装飾があるものやオープントゥのデザインは避けるようにしましょう。
卒業式当日に備えた靴選びのポイント
機能性も考慮すると、履き慣れた靴を選ぶことが重要です。新しい靴を履く場合は、事前に慣らしておくことで、当日に靴擦れを防ぐことができます。また、卒業式会場では意外と歩く距離が長くなることもあるため、クッション性のあるインソールを使用するのも一つの対策です。
このように、バッグや靴は卒業式の装い全体のフォーマル感を損なわないようにしつつ、機能性も考慮して選ぶことが大切です。適切なアイテムを選ぶことで、卒業式当日も快適に過ごすことができます。
アクセサリー・コサージュで華やかさをプラスするコツ

卒業式の服装はシンプルで落ち着いたデザインが基本ですが、それだけではやや地味になってしまうこともあります。そこで、アクセサリーやコサージュを上手に活用し、程よい華やかさをプラスすることがポイントです。
上品さを演出するポイント
まず、アクセサリーの選び方についてですが、主張しすぎない上品なデザインを選ぶことが大切です。ネックレスはパールが定番で、1連のシンプルなものがフォーマルな場には最適です。
過度な輝きを放つダイヤモンドや大ぶりな装飾のあるアクセサリーは、卒業式には不向きとされるため避けるのが無難です。また、ピアスやイヤリングも控えめなデザインのものを選び、全体のバランスを崩さないようにすることが重要です。
華やかさをプラスしつつ上品に見せるコツ
次に、コサージュの活用ですが、ジャケットやワンピースにワンポイント加えることで、華やかさを演出できます。色はホワイト、クリーム、ベージュ、淡いピンクやブルーなどの落ち着いたカラーが好ましく、大きすぎるものは控えると上品な印象を保てます。
コサージュの素材は布製のものが一般的ですが、光沢のあるサテンやオーガンジー素材もフォーマルな場に適しています。
アクセサリーとコサージュのバランス:派手すぎず上品に見せる工夫
ただし、アクセサリーとコサージュを同時に取り入れる場合は、全体のバランスを考えることが重要です。例えば、大ぶりのネックレスをつける場合は、コサージュを控えめにする、または省略するなどして、派手になりすぎないように調整することがポイントです。
このように、アクセサリーやコサージュを適度に取り入れることで、卒業式の服装に華やかさを加えつつ、格式ある装いを保つことができます。
季節に応じた寒さ対策:防寒しながら上品に見せる方法
卒業式は3月に行われることが多く、まだ肌寒い日も少なくありません。そのため、防寒対策をしっかりとしながら、フォーマルな装いを崩さない工夫が必要です。
卒業式に適したアウター選び:フォーマル感を損なわないポイント
まず、防寒の基本となるのはアウター選びです。卒業式の場に適したアウターとしては、フォーマルなコートが挙げられます。ブラックやネイビー、ダークグレーのウールコートやトレンチコートが一般的で、膝丈〜ロング丈のものを選ぶとバランスが取れます。
ダウンコートやカジュアルなジャケットはフォーマルな場には不向きなため、避けた方が無難です。
シルエットを崩さず暖かさを確保
次に、服の内側での防寒対策として、薄手のインナーやヒートテックを活用するのもおすすめです。ジャケットやワンピースの下に重ね着をすることで、見た目を損なわずに暖かさを確保できます。
ただし、厚みのあるインナーはシルエットが崩れる原因になるため、フィット感のあるものを選ぶと良いでしょう。
足元の防寒対策
足元の防寒対策としては、ストッキングを二重に履く方法があります。通常のヌードカラーのストッキングの下に、肌色のタイツや防寒インナーを重ねることで、寒さを感じにくくなります。また、パンプス用の薄手のインソールを入れることで、足元の冷えを防ぐことも可能です。
そもそも大学の卒業式に親は出席すべきか?

大学の卒業式に親が出席すべきかどうかは、家庭の考え方や子どもの意向によって異なります。しかし、一般的には親が参加するケースも多く、決して珍しいことではありません。
大学の卒業式に親が出席するのは一般的?
小学校や中学校、高校の卒業式では、親の出席は当たり前とされていますが、大学の卒業式は状況が異なります。大学生ともなると子どもが成人している場合がほとんどであり、親の付き添いが必須ではありません。そのため、「親は出席しなくても良いのでは?」と考える人もいます。
一方で、大学によっては「卒業式に親の席を用意している」「保護者向けの案内がある」など、親の参加を前提としているところもあります。特に、国公立や伝統ある私立大学では、親の出席率が比較的高い傾向にあります。
また、近年では大学卒業が一つの大きな節目と考えられ、「これまでの成長を見届けるために卒業式に参加したい」と考える親も増えています。
親が出席するメリット
大学の卒業式に親が出席することには、いくつかのメリットがあります。
大学卒業は人生の大きな節目の一つです。社会人としての第一歩を踏み出す瞬間を直接見届けられるのは、親として大きな喜びとなるでしょう。
卒業式では、袴やスーツを着た子どもと一緒に写真を撮る貴重な機会です。友人や恩師と並んで写真を撮ることで、思い出に残る一日になります。
卒業式に出席することで、子どもが通った大学の雰囲気を直に感じることができます。キャンパスの様子を見たり、学長や教授の祝辞を聞くことで、「この大学でどのような教育を受けてきたのか」を知ることができるでしょう。
親の出席を迷うケース「子どもが親の出席を望んでいない」
大学の卒業式では、友人との写真撮影や謝恩会など、学生同士で過ごす時間が多いこともあります。そのため、親が同行することで気を遣わせてしまうのではないかと心配する人もいるでしょう。
事前に子どもと話し合い、「式典だけ出席し、会場の外で待つ」などの対応も検討するとよいでしょう。
親の出席を迷うケース「仕事や距離の問題で行くのが難しい」
卒業式の日程が平日であったり、遠方での開催だったりする場合、仕事の都合や移動の負担を考えて参加を諦めることもあるでしょう。
その場合は、写真や動画を送ってもらう、後日お祝いの食事をするなど、別の形で子どもの門出を祝う方法もあります。
結論:親の出席は自由、子どもと相談して決めるのがベスト
大学の卒業式に親が出席するかどうかは、必ずしも決まった正解があるわけではありません。大学ごとの慣習や子どもの意向を尊重しつつ、親として参加したい気持ちがある場合は、本人としっかり話し合って決めるのが最善の方法です。
無理に出席する必要はありませんが、出席することで親子の思い出が増えるのも事実です。状況に応じて柔軟に対応することが大切でしょう。
『大学卒業式の親の服装』基本マナーと選び方のポイント:まとめ
- 大学の卒業式の親の服装は「セミフォーマル」または「ビジネスフォーマル」が適切
- 格式が高すぎる必要はなく、子どもより目立たない上品な装いが理想
- スーツとワンピースのどちらでも良いが、ジャケット着用が基本
- パンツスーツは動きやすく、長時間の着席にも適している
- ワンピースは女性らしい印象を与えるが、単体ではカジュアルに見えることもある
- ブラックやネイビーは格式があり、無難な定番カラー
- グレーやベージュは落ち着いた印象だが、明るすぎるとカジュアルに見える
- 赤やピンク、オレンジなど派手な色は卒業式には不向き
- 柄物は控えめなデザインを選び、無地や織り柄が無難
- 40代はウエストラインがシェイプされたジャケットやパンツスーツが似合う
- 50代は落ち着いたストレートラインのスーツやワンピースが適している
- カジュアルすぎる素材(デニム、ニット)やラメ入りの派手な服は避ける
- バッグはシンプルなデザインで小ぶりなものが適している
- 靴はヒール3〜5cmのパンプスが理想で、履き慣れたものを選ぶ
- アクセサリーやコサージュは華やかさを加えるが、派手すぎないよう注意
大学の卒業式に出席する親の服装は、適度なフォーマル感と品格が求められます。ブラックやネイビーなどの落ち着いたカラーを基本にし、スーツやワンピースを選ぶ際はシンプルなデザインを心がけましょう。
また、バッグや靴、アクセサリーの選び方にも注意し、卒業式の厳かな雰囲気に合うコーディネートを意識することが大切です。